キッチン&やど ぶたのしっぽ
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りんごのページ
「ぶたのしっぽ」のかわいい仲間物語
初代看板娘の「りんご」
1991年に作家屋の山岸さんが果樹園で子犬を拾いました。りんご園の前で拾ったから名前は「りんご」(山岸さんは関西出身なので関西弁のイントネーションです)。冷たい雨が降る中、建物の床下でうずくまって震えていたそうです。右前足に奇形があったので、それが捨てられた原因かも知れません。
最初は「ろっぢ ちいさな栗の木」で飼っていて、縁があり、半年後に我が家で飼うことになりました。と言っても、まだ、「ぶたのしっぽ」が出来る前。岡谷の実家にあずかってもらったりして、こいつも結構苦労したよね。大雪の日、小屋から顔を出す「りんご」
「りんご」は子犬のときからずっと変わらずにかわいい顔。色がベージュっぽくてコロコロしているもんだから、初めてのお客さんからは時々真顔で「ぶたを飼っているんですよね」などと言われました。裏の川沿いが散歩道。お客さんの案内も得意です。
若い頃の「りんご」は、間違いなく「ぶたのしっぽ」の看板娘でした。修学旅行の子供たちと
いつも「ぶたのしっぽ」の周りにいて、お客さんをお出迎え。お客さんが帰られる時は、ちゃんとお見送りをしました。(本当は、イヌの放し飼いはいけません)
修学旅行の女子高生が来た時は、愛想良く大サービス。でも、ちょっと気紛れなところがあって、遊んでもらって疲れた後は知らん顔。
それじゃ、ダメじゃん。
「りんご」のニガテは、子どもとおばあさんと軽トラ。
子どもは、耳を引っ張ったりシッポをつかんだり、いたずらをするので分かる気がするのですが、おばあさんと軽トラに吠えるのは謎でした。
きっと、小さい時に、おばあさん運転の軽トラに乗せられて捨てられたんではないか、なんて、勝手に想像して盛り上がっています。
「りんご」のアルバム
2000年7月31日から8月1日にかけて「りんご」が子供を産みました。子供を産んだ「りんご」
お父さんの名前は「吉宗」くん。その頃、近所の保養所で飼われていた犬で、結構モテていたそうです。GW開けに脱走して「りんご」の所に来ていたのですが、その時に「りんご」が恋をしてしまったのでしょう。2000年5月27日にお客さんと散歩に出かけたのですが、なかなか帰ってきません。心配していたら何故かお客さんが1人で帰ってきて「りんごがオス犬とつながったまま、離れなくなってしまった」と言うのです。ピンと来て保養所に行ったところ、やっぱりいました。こちらの顔を見るなり慌てて「吉宗」くんから離れてコソコソと逃げようとするのです。あきれて怒る気にもなれず、その時は連れて帰りました。お客さんを連れ回した揚げ句に「吉宗」くんのロッジに行って、大願成就したというわけです。
しばらくしてから「りんご」の食欲がおう盛になったのですが、もしかしたら子供が出来たかも、と気がついたのは「りんご」のお腹が大きくなってからでした。おっぱいも大きくなっています。
本を読んだら、犬は約64日で出産するとのこと。あの日から計算すると、予定日は7月30日です。もう9歳にもなるのだから、子供は2匹ぐらいだろうか?生んでも4匹ぐらいだろう、などとかみさんと話していたのですが・・・。
予定日から1日過ぎた31日の夜、断続的に「りんご」のうめき声が聞こえてきて、ライトを片手に声をする方を見に行ったら、かねてから薮の中に掘っていた穴の中で子供を産み始めていました。
8月1日の朝、様子を見に行ったら、おなかの陰に赤ちゃんが見えます。「ご疲れさん」と水をあげたら、夢中で飲んでいました。
薮の中に置いておくわけにもいかないので、場所を移そうと思いましたが、「りんご」がおとなしく子供を渡してくれそうにありません。そこで「りんご」を抱きかかえて子供から離し、その隙に子供を段ボールに入れて家の裏に移動しました。その時に、6匹だと思っていた子供が7匹いることに気づきました。でも、1匹はやせ細っていて、明らかに他の6匹とは育ち具合が違います。それでも、箱の中で一生懸命「りんご」のおっぱいに吸い付いていました。
でも、やっぱり、その子は育ちませんでした。
他の6匹は、白が3匹、黒が1匹、茶色が1匹、濃い茶が1匹で、このうち、白の1匹と茶色がメスでした。授乳する「りんご」
夏だったので、暑くないように周りに氷を入れた器を置いたり、蚊取り線香を焚いたり、家族ぐるみで子育てをバックアップです。