20080207-183938.JPG寛ぐ「どら」

キッチン&やど ぶたのしっぽ

〒399-8301

長野県安曇野市穂高有明2186番地157
TEL (0263)83-5958

どらのページ

「ぶたのしっぽ」のかわいい仲間物語。

19991104-02.jpg「オーナーB」と「どら」
1999年から新にメンバーに加わった「どら」です。名前の「どら」はドラムのどら。どら猫ドラちゃんではありません。そのころ手伝ってくれていたアルバイトの女の子が、バンドでドラマーをやっていて、そこから名付けました。
「どら」が初めて来たのは10月だったと思います。でも、数日いただけでいなくなってしまいました。「来るものは拒ます、去る者は追わず」の我が家では良くあること。でも、1〜2週間して、また帰ってきたのです。自分の意思で「ぶたのしっぽ」で暮らすことにしたのでしょう。それ以来、驚異の人懐っこさで、みんなのお気に入りになりました。
20061004-131710.jpg肩の上がお気に入り
ちいさい頃の「どら」はクルマが大好きで、出かける時はいつも一緒でした。クルマの中で「りんご」にネコパンチを繰り出しては怒られて、それでも全然平気。お客さんが帰る時には、先まわりしてクルマに飛び乗ってしまうことが何度もありました。
ある時、困ったお客さんが「ネコがクルマに乗ってしまうんですけれど、このネコは、お宅のですか?」と尋ねてきました。一瞬の躊躇の後「そうです。うちのネコです」と答えて・・・
なぜ躊躇したかというと、それまでもエサをあげたり遊んだりしていたのですが、またどこかに行ってしまうかも、という不安がつきまとっていて、うちのネコとは言えないものがあったのです。でも、それ以来「どら」は、私たちの気持ちの中でも、確実に我が家のネコになりました。

箱入り娘の「ぶさいく」のページLinkIcon

「ぶさいく」と立場逆転!

「どら」は、「ぶたのしっぽ」に来てから最初の半年は家の外で暮らしていました。その間、時々事務室に入れて「ぶさいく」に会わせてみましたが、「どら」が遊ぼうと思って近づいても「ぶさいく」が嫌がってしまって全然なじみません。まだ、オス・メスだったし、一緒に家の中で飼うのは無理!?
20050608-184254.jpg澄まし顔
でも、「どら」は、持ち前の人懐っこい性格で、ますますみんなのお気に入りとなり、きかん気の「ぶさいく」と立場が逆転してしまいました。
基本は外の飼いネコでも、家に出入りすることが許されて、完全家ネコ化に大きく前進したわけであります。

タマ取りの儀

すっかりみんなのお気に入りになった「どら」ちゃん。オス猫は去勢をすればずっと家にいると言われて、手術に踏み切りました。
予定日は、2000年2月4日。「みさわ動物病院」です。
手術の当日、不吉な予感でもしたのでしょうか「どら」が見当たりません。一生懸命探したところ、50mほど離れた家のご近所さんが、「縁の下にネコがいるけど『のら』じゃない?」というのです。(その家では「どら」のことを「のら」と言っていました)急いで行ったら「どら」が床下に隠れていました。呼んだら出てきたので、捕まえて速攻で病院へ。通常、1泊2日キャットフード付き10,400円のところ、「ぶさいく」の避妊が1月29日で続けてだったので、9,400円にまけてくれました。
手術前、まだ体が小さかったので、たまたまの大きさを確認。女の先生にグリグリされて「小さいわね〜、まあ、いいか」と言われたのには男として傷ついた!?おまけに、取った後「自然にくっつくから、縫ってないよ」とも言われたし、ね。
20000116-04.jpg男だった頃
何はともあれ、無事終了。「ぶさいく」の避妊「どら」の去勢という痛み分けを伴って手打ちが済み、目論見通り「どら」は「ぶたのしっぽ」でずっと過ごすことになったのです。

いじめっこの壱

「どら」が「ぶたのしっぽ」に住み着いてから半月ほど。事務室で「ぶさいく」とご対面です。「どら」は推定5ヶ月、「ぶさいく」は3歳6ヶ月くらい。無邪気な「どら」は「ぶさいく」に近づいていくのですが、「ぶさいく」は明らかに及び腰で、唸って威嚇します。「どら」は遊びのつもりでも、「ぶさいく」は本気でした。

19991125-093331.jpg遊びたいだけなんだけど

いじめっこの弐

「どら」が「ぶさいく」を羽交い締め。後ろからチョークスリーパーを仕掛けています。そして得意の舐めまくり攻撃。この時は、すでに避妊と去勢をして手打ち済み。それでも「どら」は「ぶさいく」いじめに精を出しています。
20000208-17.jpgチョークスリーパー炸裂

交通事故

2000年4月16日、「どら」ちゃんが、いつまでたっても帰ってきません。探していたところ、裏の玄関脇にうずくまっていました。いつものように抱こうとしたら、「ぎゃあ」と悲鳴のような大きな声。そっと抱き上げて家の中に入れて良く見たら、左後ろ足に傷があって血が出ていました。でも、触って痛がるのは右後ろ足の方。「ぶさいく」が心配そうにのぞき込んで傷を舐めてあげるのですが、ネコの舌はザラザラなので、かえって痛がる始末です。
次の日に「みさわ動物病院」に連れて行ってレントゲンを撮ってもらったところ、右後ろ足は、付け根からぽっきり折れていました。
どうも、家の前でクルマに撥ねられたらしい。そんな足で、体でよく帰ってきたものです。
しばらくの間、化膿止めを飲ませて様子を見ることになりました。
寝そべる「どら」右足の付け根が盛り上がっています

ついに家ネコに!

骨折してしまった「どら」は、まともに歩けないので、なし崩しに事務室で暮らすことになりました。エサ、水、トイレは「ぶさいく」と共用です。「ぶさいく」も、それを受け入れました。
その後の診察の結果、「どら」の足の骨を元通りくっつけるのは無理ということで、折れた骨の間に肉が挟まって痛がる場合は、手術で付け根側の骨を除去しなければなりません。そのとき頭に浮かんだのは、毛を剃られたネコの惨めな姿。ところが、その後の「どら」は痛がりませんでした。折れた骨の周りの筋肉が発達して、その部分をカバーしてしまったのです。驚異の回復力で手術を回避してしまいました。
その後は、走るのは当たり前。「りんご」の散歩について行って、木にまで登る始末です。ねずみ、とり、もぐら、こうもりなども捕まえて来ます。骨は折れたままのはずだから、すごいでしょ。
体もいつの間にか成長して、「ぶさいく」の1.5倍ぐらいになって、数年後には、立派なお腹のメタボ・ネコになってしまいました。
爆睡する「どら」メタボねこの図

いじめっこの参

「どら」は怪我をして以降、だんだん家ネコの比率を高めていきました。食事は完全に家の中。「ぶさいく」と一緒です。一見、ひとつのお皿から仲良く食べているように見えるのですが、そこは「どら」。「ぶさいく」が食べているお皿を右手で引き寄せて、独り占めしようとしています。最初やられたときは「ぶさいく」は何が起きたのか分からず呆然としていました。でも最近は、お皿と一緒に自分も移動するようになりました。そうすると、「どら」はさらに引き寄せます。そんなのが、行き場が無くなるまで続きます。

20010514-211755.jpgお皿を引き寄せる「どら」

いじめっこの四

「どら」は「ぶさいく」が寝ていると、必ずその場所を奪いにいきます。もしかすると、ただ一緒に寝たいだけかもしれませんが、「どら」の体は大きいので、結果的に「ぶさいく」は追い出されてしまいます。粘ったところで枕になるのが関の山。
寒い時「ぶさいく」が「どら」と一緒に寝ようとすることもありますが、「どら」はびくともしないので、自分から望んで押しつぶされたようになってしまいます。
場所取りでは、完全に「どら」が圧倒しています。
20060324-144519.jpg「どら」は強し

「まろん」より強し

「どら」と「まろん」は1歳違い。大した違いは無いようでも「どら」は「まろん」が生まれた時から知っているので、精神的に優位です。「まろん」は、小さい時からおもちゃ扱いされていました。
生まれてから体の大きさが同じくらいまでは、まともに組んでも「どら」が圧倒していたのですが、逆転されてからも、結局「どら」の優位に変わりなし。「どら」が「まろん」の周りで、しっぽを立てて、背中を丸めて、斜めにスキップしながら挑発します。そして、すれ違い様にネコパンチ!
挑発する「どら」「まろん」を挑発する「どら」
時には、寝転がって挑発。誘いに乗って「まろん」が手を出すと、強烈なネコキックで応酬します。一見、イヌがネコを襲っているように見えますが、実際は逆。押さえつけられても全然平気で、するりと体勢を入れ替えます。
どらこの体勢からネコキック
「どら」は、ネコのくせに水が好き。一緒に散歩に出かけた時、水が苦手で天満沢川を渡るのを躊躇していた「まろん」を見て、その目の前を軽やかに対岸まで渡ってみせました。
「どら」は絶対に、臆病者の「まろん」を馬鹿にしています。

グルメかグルマンか

「どら」は干物が好きでした。焼いている臭いがすると落ち着きが無くなり、ニャアニャアそわそわ。早くくれと訴えます。でも、いつも貰えるのは、骨と皮ばかりで、少し食べれば、それで満足でした。そして、食べた後は決まってお出かけです。
どら欲しいよ〜
「どら」が空腹を満たすのは、カリカリのドライフードとネコ用缶詰です。味にはうるさくて、缶詰は決まった銘柄しか食べず、おまけにロットの微妙な違いまで嗅ぎ分けて、食べずにそっぽを向いてしまうこともありました。ドライフードは食べ方が汚くて、ガシッガシッと、すごい勢いで食べるのです。「ぶさいく」がひと粒ずつ噛んで食べるのと大違い。周りは汚すし、一気に食べ過ぎてゲロをすることもありました。

頑張れ「どら」ちゃんの壱

2007年11月下旬から、どうも「どら」の元気がありません。動きは鈍いし、ぼ〜っとしている時間が長いし、しゃべらないのです。念のため動物病院で診てもらって、抗生剤を処方してもらいました。
その後は、徐々に元気になり、おしゃべりもするようになりました。
寝る「どら」元気が無い「どら」

頑張れ「どら」ちゃんの弐

2007年12月15日、やっぱり元気のない「どら」なので、「みさわ動物病院」に連れて行って診てもらいました。
エコー検査をしたところ、心臓が肥大していて、肺にも少し異常があるそうです。 肥大型心筋症という病気で、だから、ちょっと動いただけで疲れたようになってしまうんですね。 結構深刻な状態で、心筋梗塞や血栓の危険があり、いつ心臓が止まってもおかしくない、ということですした。 でも「どら」はそんなことを知るわけも無く、のんびりしているのが不憫です。 外にもあまり出さないほうが良いということなんですが、トイレは外に行くので仕方ありません。 出かけると、今度は無事帰ってくるか、気になって仕方ありません。
病院からは、これ以上悪くならないように、血の循環が良くなる薬とか、抗生剤とか出していただきました。
どら何も知らない「どら」

頑張れ「どら」ちゃんの参

2008年1月15日のこと。午前2時頃に談話室で薪ストーブの世話をしていたら「どら」がやって来ました。
のそのそと来てストーブの前に寝転んだのですが、すぐに起き上がってしまい、どうにも落ち着きません。見たら、右手に全く力が入らず麻痺しているようでした。息も荒くて明らかに様子が変です。結局、部屋の隅で寝転んだのですが、右手は力が入らず伸ばしたまま。どうやら、心臓で出来た血栓が流れてきて、右手の付け根で詰まってしまったようです。
でも、朝になったら、奇跡的に麻痺は治っていました。「どら」は自力で危機を解消してしまったのです。
午後、動物病院に連れて行ったら、診察中に呼吸が荒くなって酸素吸入を受けました。先生からは「(かえって具合が悪くなるから)もう連れて来ないほうがいいかも」と言われて・・・。
帰ってきてから、出かけるのがシンドイのか、普段は決して使わない「ぶさいく」のトイレで用を足して、今はストーブの前で安眠。予断を許さない状態のようです。
どら横になって寝ていいのに・・

頑張れ「どら」ちゃんの四

2008年2月8日、 朝4時に喘息のような発作を起こし、さらに手足が麻痺を起こして、苦しんで苦しんで1時間後に逝ってしまいました。
舌を出してゼエゼエいっている時は、少しでも楽になるように背中とか撫でて「頑張れ!」と声をかけて・・・。
でも、もう奇跡は起きませんでした。
苦しみから解放された顔は穏やかで、オーナーBは外が明るくなるまで自分の布団に入れて添い寝をしていました。
誰からも好かれたネコでした。
具合が悪くなったのが暇な時期だったので、さんざん甘えてから逝ったけれど、もっと、もっと、長生きして欲しかったよ。